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中央検査室

Medical Laboratory

中央検査室では24時間体制で、正確・迅速にさまざまな臨床検査を行い、患者さんの診断治療に役立てるよう努めています。

病理検査

このページの内容

病理検査室は、2018年1月に北棟へ移転しました。

病理検査とは、採取された組織・細胞を顕微鏡で観察し、病変が良性か悪性かを判断するものです。

病理で行われる検査には次の4つ(組織診、細胞診、術中迅速診断、病理解剖(剖検))があります。

組織診

内視鏡下に採取された胃・大腸の一部や手術で摘出された臓器を数ミクロンの厚さに薄切し、スライドガラスに貼り付けて染色標本を作製します。これを顕微鏡で観察し、良性・悪性の判断を行います。

薄切り装置

自動染色装置・封入装置

また、従来の抗がん剤より副作用の少ない分子標的薬による治療を行う場合、事前に組織検査にて有効性を判定する必要があり、免疫抗体法という特殊な染色が用いられます。より精度の高い判定を行うため、自動免疫染色装置を導入しています。

自動免疫染色装置

免疫染色標本乳がん(エストロジェンレセプター

インシデント・アクシデント防止に向けて

病理診断での検体間違いは、患者さんの治療に重大な問題を引き起こします。
誤認防止のため、バーコードによる管理を行っています。

包埋カセット用バーコードプリンター)

ガラス用バーコードプリンター

よりよい作業環境の実現に向けて

2018年1月の北棟移転において、ホルムアルデヒド対策型の切り出し台、有機溶剤対策型の染色用ドラフト、感染対策のための検体処理用ドラフトを整備しました。

ホルムアルデヒド対策型の切り出し台

有機溶剤対策型の染色用ドラフト

感染対策のための検体処理用ドラフト

細胞診

尿・喀痰・婦人科材料・胸水・腹水などに出現する細胞をスライドガラスに塗抹染色し、顕微鏡でがん細胞を検索します。より精度の高い細胞診断を行うため液状化細胞診(LBC)標本作製装置を導入しています。

液状化細胞診(LBC)標本作製装置

細胞診標本(子宮頸がん検診

術中迅速診断

手術中に摘出された臓器の病変部を液体窒素で瞬時に凍らせて標本を作製し、顕微鏡で観察して良性・悪性の判断を20-30分程度で行います。

凍結標本作製装置

凍結切片標本

病理解剖(剖検)

患者さんが亡くなられた場合、ご遺族の承諾を得て、病気の原因や治療が適切であったかどうかを検証します。解剖後の結果をもとに臨床病理学的検討会(CPC)を行い、今後の治療と診断に役立てています。

その他

特殊検査項目として遺伝子検査(FISH法)、腎生検を実施しています。