血液専門医6名、がん薬物療法専門医1名を中心に、医師7名で診療に当たっています。一般的な血球数異常から悪性疾患まで、全ての血液疾患に対して幅広く診療を行っています。エビデンスに基づく標準治療を基本としますが、新規治療薬を組み入れた世界的な治験や、国内の臨床研究にも積極的に参加することで、新しい知見を取り入れた治療を行っています。無菌フロアが開設され、感染症に対するリスクが飛躍的に低下し、造血幹細胞移植(同種, 自家)に代表される強い免疫不全状態となる治療を、開放的な環境でより安全に行うことが出来るようになりました。また、造血細胞移植コーディネーター(HCTC)を配置し、多職種によるチーム医療を充実させ、より円滑な移植医療が行えるようになっています。患者さんやご家族のサポートをしながら、移植認定病院、地域がん診療連携拠点病院、血液疾患診療における地域の基幹施設としての役割を全うすべく、日々研鑽に努めております。
血液内科は現在、血液専門医6名、がん薬物療法専門医1名を中心に医師7名で診療に当たっています。造血幹細胞移植による難治性血液疾患の治療に注力し、2002年6月に日本さい帯血バンクネットワークの移植医療機関に認定され、2003年7月には骨髄移植推進財団非血縁者間骨髄移植・採取認定施設となりました。また、藤﨑はがん薬物療法専門医でもあり、次々に登場する分子標的薬をはじめとした新薬も積極的に導入し、治療の標準化・最適化を行っています。また血液センターと連携し、輸血の適正化を推進すると共に、将来の献血者確保のため、啓発活動も行っています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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血液 | 藤﨑 | 上田 | 藤﨑 | 藤﨑 | 德山 |
上田 | 藤﨑 | 上田 | 浦田 | 藤﨑 | |
浦田 | 松原 | 德山 | 松原 |
鉄欠乏性貧血 | 36人 |
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再生不良性貧血 | 0人 |
巨赤芽球性貧血 | 7人 |
大球性貧血 | 11人 |
自己免疫性溶血性貧血 | 3人 |
その他の貧血 | 18人 |
白血球減少症 | 2人 |
汎血球減少症 | 3人 |
好酸球増加症 | 5人 |
単クローン免疫グロブリン血症 | 19人 |
多血症 | 13人 |
非ホジキンリンパ腫 | 52人 |
ホジキンリンパ腫 | 4人 |
血小板減少症 | 15人 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 8人 |
多発性骨髄腫 | 7人 |
骨髄異形性症候群 | 24人 |
骨髄性白血病 | 9人 |
リンパ性白血病 | 3人 |
骨髄増殖性腫瘍 | 5人 |
骨髄増殖性疾患 | 8人 |
入院患者総数 | 312人 |
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延数 | 1101人 |
ホジキンリンパ腫 | 6人 |
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非ホジキンリンパ腫 | 112人 |
多発性骨髄腫 | 40人 |
骨髄異形成症候群 | 29人 |
骨髄性白血病 | 33人 |
リンパ性白血病 | 8人 |
骨髄増殖性腫瘍 | 11人 |
貧血 | 1人 |
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再生不良性貧血 | 10人 |
自己免疫性溶血性貧血 | 5人 |
特発性血小板減少性紫斑病 | 10人 |
(1)造血幹細胞移植 | 22人(内訳:同種6人、自家7人、臍帯血7人) |
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骨髄採取 | 3人 |
末梢血幹細胞採取 | 6人 |
(2)悪性リンパ腫化学療法 | 357例 |
BR療法 | 0例 |
(3)急性白血病化学療法 | 158例 |
(4)多発性骨髄腫 | 82例 |
氏名(筆頭者) | 題名 | 掲載雑誌名 |
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徳山 貴人 | 移植後シクロホスファミド大量療法による血縁者間HLA半合致末梢血幹細胞移植後に再発した骨髄異形成症候群に対しドナーリンパ球輸注により再寛解に至った1例(原著論文) | 第124回日本内科学会四国地方会(Web) |
氏名(発表者) | 演題 | 学会名(開催地) | 発表月日 |
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杉原 綾乃 | 治療経過中に表現型が変化し治療抵抗性を示した形質細胞性白血病の一例 | 第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会 (名古屋) | 2023.2.11 |
河津 大地 | ATRA + ATO +化学療法で再発した high risk APL に対し Am80 +化学療法後、自家 末梢血幹細胞移植を実施した症例 |
第47回日本造血・免疫細胞療法学会総会 (名古屋) | 2023.2.11 |
加藤 潤一 |
ツシジノスタットで骨髄移植へのブリッジングを行った難治性末梢性 T 細胞リンパ腫 |
第48回日本造血・免疫細胞療法学会総会 (名古屋) | 2023.2.11 |
加藤 潤一 | COVID-19ワクチン接種後に発症した血球貪食を伴うサイトメガロウイルス再活性化 | 第62回日本血液学会中国四国地方会(松山) | 2023.3.4 |
河津 大地 | 形質細胞増多や血小板減少で発症した血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の一例 | 第62回日本血液学会中国四国地方会(松山) | 2023.3.4 |
杉原 綾乃 | 再発難治末梢性T細胞リンパ腫に対してデニロイキン ジフチトクスを使用した一例 | 第62回日本血液学会中国四国地方会(松山) | 2023.3.4 |
氏名(発表者) | 演題 | 学会名(開催地) | 発表月日 |
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浦田 真吾 | 劇症型再生不良性貧血に対して移植後大量エンドキサン(PT-Cy)を用いた血縁HLA半合致骨髄移植を行った一例 | 第44回日本造血・免疫細胞療法学会総会 (横浜) | 2022.5.14 |
藤﨑 智明 | Daratumumab (DARA) + Bortezomib/Melphalan/Prednisone (D-VMP) in Newly Diagnosed Multiple Myeloma (NDMM): Pooled Analysis of OCTANS and ALCYONE | 第47回日本骨髄腫学会学術集会(岐阜) | 2022.5.22 |
宇田 晃一郎 | Azacitizine(AZA)が著効した、肺胞出血を伴う慢性骨髄単球性白血病(CMML)の1例 | 日本内科学会第126回四国地方会(Web) | 2022.6.5 |
吉村 紀廣 | 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)との鑑別を要した悪性腫瘍関連血栓性微小血管症(TMA)の1例 | 日本内科学会第126回四国地方会(Web) | 2022.12.18 |