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Tel : 089-924-1111

リウマチ科
(リウマチ膠原病センター)

Department of Rheumatology

関節リウマチやそれ以外の膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、血管炎症候群など)の診断・治療を行っています。

松山赤十病院 リウマチ科

リウマチ科

このページの内容

部長あいさつ

松山赤十字病院
リウマチ科(リウマチ膠原病センター) 部長
水木 伸一

「リウマチ膠原病センター」では、臓器にとらわれることなく”患者さん全体を診る”という基本姿勢で、リウマチ・膠原病に対して高度専門的医療を提供できるよう努力しております。

外来を受診されている関節リウマチ患者さんの数は約2,000名、膠原病患者さんの数は約400名であり、愛媛県の推定患者数の相当な患者さんを診療させていただいているというのは全国でも有数の実績です。

関節リウマチに対しては、Treat to Target(T2T)治療方針に基づきメトトレキサートに加えて生物学的製剤を用いて積極的に治療を行っています。全身性エリテマトーデスや血管炎症候群など膠原病に対しても、積極的治療方針で生物学的製剤も用いた治療を行っています。平成30年1月から「免疫統括センター」を開設し、生物学的製剤を投与し、免疫学的側面から患者さんをマネージメントしています。

リウマチ科について

「リウマチ膠原病センター」ではリウマチ整形外科医2名と膠原病内科医3名の体制で診療を行っております。臓器にとらわれることなく”患者さん全体を診る”という基本姿勢で、リウマチ・膠原病に対して高度専門的医療を提供できるよう努力しております。外来を受診されている関節リウマチ患者さんの数は2,000名を超え、愛媛県の推定患者数の5分の1に相当する患者さんを診療させていただいているというのは全国でも有数の実績です。

関節リウマチに対しては、Treat to Target(T2T)治療方針に基づきメトトレキサートを中心とした抗リウマチ剤に加えて生物学的製剤を用いて積極的に治療を行っています。全身性エリテマトーデスや血管炎症候群など膠原病に対しても、積極的治療方針で生物学的製剤も用いた治療を行っています。平成30年1月から「免疫統括センター」を開設し、生物学的製剤を投与し、免疫学的側面から患者さんをマネージメントしています。

入院治療では、①リウマチ・膠原病を発症した患者さんに対して診断のための精査・治療導入、②コントロールが十分でない患者さんや合併症を起こしてしまった患者さんの治療、③関節機能障害を起こしてしまった患者さんの人工関節置換術や腱再建術などの機能再建手術などに対応しています。

今後の目標、課題

生物学的製剤はさまざまな疾患に対して適応されてきています。「免疫統括センター」を開設したことにより、診療科の垣根を超えて、免疫疾患に対してレベルの高い専門医療を提供できるよう体制を整えていきたいと考えています。

リウマチ・膠原病分野におけるエキスパートを育成し、チーム医療を“院内からそして地域へ”、愛媛県全体へ拡げていきたいと考えています。病院-クリニック間の連携(病診連携)、病院―病院間の連携(病病連携)を充実させるよう取り組んでいます。地域でリウマチ診療に関わっている医師およびコメディカルの方々と連携の会、リウマチ専門病院である道後温泉病院さんとの連携の会を開催しています。
リウマチ専門施設として、より効果的で安全な治療を患者さんに提供するための情報を発信していきたいと考えています。学会・論文などで情報発信し、治験・多施設共同試験に積極的に取り組み、基礎研究機関とも連携を図っています。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時的な外来対応について

リウマチ膠原病センターでは、かかりつけ患者さんからの電話再診による定期薬剤処方も対応いたしております。

外来診療担当医表

最終更新日時:2024年3月29日 11時48分
リウマチ科水木手術水木水木井上
井上
内科児玉児玉高月児玉西野
三嶋三嶋三嶋平岡

学会等の研修・認定施設

  • 日本リウマチ学会教育施設
  • 日本整形外科学会専門医研修施設

活動状況

2022年6月

6月20日、道後温泉病院との合同カンファレンスを行いました。ハイブリッド形式で活発な討論を行いました。


2022年7月

7月2日、第10回松山リウマチ超音波研究会が開催されました。金沢大学整形外科中瀬順介先生にお越しいただき、変形性関節症など膝関節へのエコーを用いての治療アプローチについてご講演いただきました。ハンズオンセッションでは、膝エコー手技についてご指導いただきました。会場、ウェブから活発な討論が行われました。


7月20日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。押領司部長から「膠原病の身体所見」とのタイトルで、膠原病でみられる徴候の一つひとつを、ミクロレベルで起こっていることを詳しく解説いただきました。


2022年9月

9月21日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。水木部長から「リウマチとOP」、伊藤医師から「周術期ステロイドカバーについて」とのタイトルで解説いただきました。

2022年11月

11月16日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。三嶋医師から「リウマチと薬剤」とのタイトルで解説いただきました。

免疫の仕組みと病気との関係、ステロイドと免疫抑制剤の作用機序と副作用、ワクチンとの関係について詳しくお話しいただきました。

2023年1月

1月18日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。

水木部長より、リウマチや薬剤が妊娠に及ぼす影響、妊娠がリウマチに及ぼす影響について解説いただきました。田崎、井門看護師から周産期女性のケアについてお話しいただきました。産科と連携した患者さん支援について意見をいただきました。


2023年5月

5月24日、リウマチ科膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。
押領司部長より、「リウマチ膠原病の患者さんが元気に長生きできるためには」とのタイトルで詳しくお話いただきました。

診療実績(2023年1月~12月)

外来患者数

新患者数 701人
延患者数 18,841人

外来疾患別症例数

疾患名 症例数
関節リウマチ 1,858件
全身性エリテマトーデス 181件
強皮症 80件
血管炎症候群 73件
脊椎関節炎 68件
多発性筋炎/皮膚筋炎  60件
混合性結合組織病 60件
シェーグレン症候群 59件
リウマチ性多発筋痛症 56件
ベーチェット病 41件
変形性関節症 29件
成人スチル病 20件
RS3PE症候群 15件
痛風 11件
結節性多発動脈炎 4件
その他 56件
合計 2,671件

入院症例数

入院症例数 のべ296人

入院疾患別症例数

疾患名 症例数
関節リウマチ 128件
血管炎症候群 69件
多発性筋炎/皮膚筋炎 19件
全身性エリテマトーデス 18件
変形性関節症 14件
強皮症 13件
シェーグレン症候群 9件
成人スチル病 4件
IgG4関連疾患 3件
RS3PE症候群 3件
その他 16件
合計 296件

入院目的別症例数

入院目的 症例数
原病 コントロール 148件
手術 68件
合併症 内科 22件
筋骨格 19件
感染(呼吸器/筋骨格/尿路/その他) 39件(15/13/7/4)
  合計 296件

手術症例数

術式 手術数
人工膝関節(うち再置換術) 32件(3)
人工股関節 14件
人工骨頭置換術 3件
足趾形成術 13件
手の外科(腱移行など) 7件
骨折観血的手術 7件
関節固定術 3件
関節鏡視下手術 3件
その他 28件
合計 110件

 

特定疾患治療研究医療受給者数

疾患名 症例数
全身性エリテマトーデス 175件
皮膚筋炎/多発性筋炎 71件
混合性結合組織病 57件
強皮症 55件
ベーチェット病 34件
シェーグレン症候群 29件
顕微鏡的多発血管炎 28件
悪性関節リウマチ 27件
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 15件
強直性脊椎炎 15件
成人スチル病 13件
巨細胞性動脈炎 11件
多発血管炎性肉芽腫症 9件
再発性多発軟骨炎 7件
結節性多発動脈炎 4件
その他 17件
合計 567件

 

生物学的製剤(bDMARD)および分子標的合成薬(tsDMARD)使用患者数の推移(2013年~)

学術関係(2023年実績)

(1)論文

氏名(筆頭者) 題名 掲載雑誌名
Mishima K Elderly onset atypical Lemierre’s syndrome concurrent with a rheumatoid vasculitis sacral ulcer infection: a case report. BMC Infect Dis.
水木 伸一 自然災害を経験した関節リウマチ患者の声:アンケート自記式コメントからの報告 臨床リウマチ
水木 伸一 全身感染症と大腿骨近位部骨折を合併した関節リウマチの3例 日本骨・関節感染症学会誌

(2)学会発表

氏名(発表者) 演題 学会名(開催地) 発表月日
今井 麻央 扁平足に対して距骨下三関節固定術を施行した1例 第173回愛媛整形外科集談会(松山) 2023.2.4
水木伸一 膝および股人工関節置換術が関節リウマチ患者の患者立脚型評価に与える影響 第67回日本リウマチ学会総会・学術集会(福岡) 2023.4.24
山内 貴仁 蛋白漏出性胃腸症がMay-Thurner症候群の原因となった全身性エリテマトーデスの一例 第67回日本リウマチ学会総会・学術集会(福岡) 2023.4.25
石村 大樹 RA・Otto股に対してセメントレスTHAを施行した1例 第174回愛媛整形外科集談会(松山) 2023.6.3
水木 伸一 MRSAラテラルフローの骨関節感染症での臨床使用経験 第46回日本骨・関節感染症学会(津) 2023.6.23
水木 伸一 RA・PCFDに対して三関節固定術を施行した1例 第52回日本リウマチの外科学会(新潟) 2023.9.2
水木 伸一 TKA後の急性膝窩動脈閉塞症 第52回日本リウマチの外科学会(新潟) 2023.9.2
辻 知宗 シェーグレン症候群の経過中に中枢神経ループスによる右内頚動脈狭窄を来した一例 第49回愛媛リウマチ研究会(松山) 2023.9.16
石橋 伸輔 人工関節周囲感染診断における polymerase chain reaction ラテラルフロー法の臨床使用経験 第176回愛媛整形外科集談会(松山) 2023.12.2

(3)講演

氏名(発表者) 題名 講演名(開催地) 発表月日
押領司 健介 TNF阻害薬による関節リウマチの治療-寛解導入療法と寛解維持療法を区別する- 第67回日本リウマチ学会総会・学術集会(福岡) 2023.4.24
水木 伸一 バイオ/JAKi時代の関節リウマチ治療 第348回南予一水会特別講演会(宇和島) 2023.12.22