「リウマチ膠原病センター」では、臓器にとらわれることなく”患者さん全体を診る”という基本姿勢で、リウマチ・膠原病に対して高度専門的医療を提供できるよう努力しております。
外来を受診されている関節リウマチ患者さんの数は約2,000名、膠原病患者さんの数は約400名であり、愛媛県の推定患者数の相当な患者さんを診療させていただいているというのは全国でも有数の実績です。
関節リウマチに対しては、Treat to Target(T2T)治療方針に基づきメトトレキサートに加えて生物学的製剤を用いて積極的に治療を行っています。全身性エリテマトーデスや血管炎症候群など膠原病に対しても、積極的治療方針で生物学的製剤も用いた治療を行っています。平成30年1月から「免疫統括センター」を開設し、生物学的製剤を投与し、免疫学的側面から患者さんをマネージメントしています。
「リウマチ膠原病センター」ではリウマチ整形外科医3名と膠原病内科医3名の体制で診療を行っております。臓器にとらわれることなく”患者さん全体を診る”という基本姿勢で、リウマチ・膠原病に対して高度専門的医療を提供できるよう努力しております。外来を受診されている関節リウマチ患者さんの数は2,000名を超え、愛媛県の推定患者数の5分の1に相当する患者さんを診療させていただいているというのは全国でも有数の実績です。
関節リウマチに対しては、Treat to Target(T2T)治療方針に基づきメトトレキサートを中心とした抗リウマチ剤に加えて生物学的製剤を用いて積極的に治療を行っています。全身性エリテマトーデスや血管炎症候群など膠原病に対しても、積極的治療方針で生物学的製剤も用いた治療を行っています。平成30年1月から「免疫統括センター」を開設し、生物学的製剤を投与し、免疫学的側面から患者さんをマネージメントしています。
入院治療では、①リウマチ・膠原病を発症した患者さんに対して診断のための精査・治療導入、②コントロールが十分でない患者さんや合併症を起こしてしまった患者さんの治療、③関節機能障害を起こしてしまった患者さんの人工関節置換術や腱再建術などの機能再建手術などに対応しています。
生物学的製剤はさまざまな疾患に対して適応されてきています。「免疫統括センター」を開設したことにより、診療科の垣根を超えて、免疫疾患に対してレベルの高い専門医療を提供できるよう体制を整えていきたいと考えています。
リウマチ・膠原病分野におけるエキスパートを育成し、チーム医療を“院内からそして地域へ”、愛媛県全体へ拡げていきたいと考えています。病院-クリニック間の連携(病診連携)、病院―病院間の連携(病病連携)を充実させるよう取り組んでいます。地域でリウマチ診療に関わっている医師およびコメディカルの方々と連携の会、リウマチ専門病院である道後温泉病院さんとの連携の会を開催しています。
リウマチ専門施設として、より効果的で安全な治療を患者さんに提供するための情報を発信していきたいと考えています。学会・論文などで情報発信し、治験・多施設共同試験に積極的に取り組み、基礎研究機関とも連携を図っています。
リウマチ膠原病センターでは、かかりつけ患者さんからの電話再診による定期薬剤処方も対応いたしております。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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リウマチ科 | 水木 | 手術 | 水木 | 水木 | 石村 |
石村 | |||||
内科 | 児玉 | 児玉 | 辻 | 児玉 | 平岡 |
三嶋 | 三嶋 | 三嶋 | 児玉 | ||
辻 |
2022年6月
6月20日、道後温泉病院との合同カンファレンスを行いました。ハイブリッド形式で活発な討論を行いました。
2022年7月
7月2日、第10回松山リウマチ超音波研究会が開催されました。金沢大学整形外科中瀬順介先生にお越しいただき、変形性関節症など膝関節へのエコーを用いての治療アプローチについてご講演いただきました。ハンズオンセッションでは、膝エコー手技についてご指導いただきました。会場、ウェブから活発な討論が行われました。
7月20日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。押領司部長から「膠原病の身体所見」とのタイトルで、膠原病でみられる徴候の一つひとつを、ミクロレベルで起こっていることを詳しく解説いただきました。
2022年9月
9月21日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。水木部長から「リウマチとOP」、伊藤医師から「周術期ステロイドカバーについて」とのタイトルで解説いただきました。
2022年11月
11月16日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。三嶋医師から「リウマチと薬剤」とのタイトルで解説いただきました。
免疫の仕組みと病気との関係、ステロイドと免疫抑制剤の作用機序と副作用、ワクチンとの関係について詳しくお話しいただきました。
2023年1月
1月18日、リウマチ膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。
水木部長より、リウマチや薬剤が妊娠に及ぼす影響、妊娠がリウマチに及ぼす影響について解説いただきました。田崎、井門看護師から周産期女性のケアについてお話しいただきました。産科と連携した患者さん支援について意見をいただきました。
2023年5月
5月24日、リウマチ科膠原病センター勉強会(リウマチセミナー)を開催しました。
押領司部長より、「リウマチ膠原病の患者さんが元気に長生きできるためには」とのタイトルで詳しくお話いただきました。
新患者数 | 720人 |
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延患者数 | 18,498人 |
疾患名 | 症例数 |
---|---|
関節リウマチ | 1,829件 |
全身性エリテマトーデス | 169件 |
強皮症 | 79件 |
血管炎症候群 | 65件 |
脊椎関節炎 | 65件 |
リウマチ性多発筋痛症 | 60件 |
多発性筋炎/皮膚筋炎 | 58件 |
混合性結合組織病 | 57件 |
シェーグレン症候群 | 48件 |
ベーチェット病 | 39件 |
変形性関節症 | 35件 |
成人スチル病 | 21件 |
痛風 | 13件 |
RS3PE症候群 | 13件 |
結節性多発動脈炎 | 3件 |
その他 | 60件 |
合計 | 2,614件 |
入院症例数 | のべ277人 |
---|
疾患名 | 症例数 |
---|---|
関節リウマチ | 127件 |
血管炎症候群 | 59件 |
全身性エリテマトーデス | 21件 |
変形性関節症 | 15件 |
強皮症 | 14件 |
多発性筋炎/皮膚筋炎 | 13件 |
成人スチル病 | 4件 |
IgG4関連疾患 | 3件 |
混合性結合組織病 | 2件 |
微小変形型ネフローゼ症候群 | 2件 |
その他 | 17件 |
合計 | 277件 |
入院目的 | 症例数 | |
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原病 | コントロール | 145件 |
手術 | 70件 | |
合併症 | 内科 | 21件 |
筋骨格 | 15件 | |
感染(呼吸器/筋骨格/尿路/その他) | 26件(10/10/4/2) | |
合計 | 277件 |
術式 | 手術数 |
---|---|
人工膝関節 | 35件 |
人工股関節 | 7件 |
人工肘関節(うち再置換術) | 1件(1) |
人工骨頭置換術 | 4件 |
足趾形成術 | 10件 |
骨折観血的手術 | 4件 |
手の外科(腱移行など) | 10件 |
関節固定術 | 3件 |
関節鏡視下手術 | 3件 |
その他 | 29件 |
合計 | 106件 |
疾患名 | 症例数 |
---|---|
全身性エリテマトーデス | 169件 |
皮膚筋炎/多発性筋炎 | 70件 |
混合性結合組織病 | 53件 |
強皮症 | 51件 |
ベーチェット病 | 32件 |
顕微鏡的多発血管炎 | 24件 |
悪性関節リウマチ | 23件 |
シェーグレン症候群 | 22件 |
強直性脊椎炎 | 16件 |
成人スチル病 | 15件 |
巨細胞性動脈炎 | 10件 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 10件 |
多発血管炎性肉芽腫症 | 6件 |
再発性多発軟骨炎 | 6件 |
高安動脈炎 | 4件 |
その他 | 16件 |
合計 | 527件 |
氏名(筆頭者) | 題名 | 掲載雑誌名 |
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押領司 健介 | bDMARDsの使い分け | Progress in Medicine41:23-27,2021 |
Mishima K | Use of 18 F-Fluorodeoxyglucose-Positron Emission Tomography/Computed Tomography to successfully diagnose central nervous system vasculitis in systemic lupus erythematosus and antiphospholipid syndrome: a case report | Mod Rheumatol Case Rep5:278-284,2021 |
押領司 健介 | EULAR recommendation 2019 updateからみた関節リウマチ診療におけるステロイドの使い方 | リウマチ科65:612-616,2021 |
押領司 健介 | ステロイド投与の実際 膠原病 免疫抑制薬との併用 | 耳鼻咽喉科・頭頸部外科93:734-739,2021 |
氏名(発表者) | 演題 | 学会名(開催地) | 発表月日 |
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水木 伸一 | 人間ドック無症候性抗CCP抗体陽性者の前向き観察研究 | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
押領司 健介 | サリルマブの効果予測因子の検討 | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
押領司 健介 | BaricitinibはILDを有する関節リウマチ患者により奏功する | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
三嶋 耕司 | B型肝炎抗原陽性例では高率に抗dsDNA抗体が陽性となる | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
今林 慶祐 | 超高力価抗リン脂質抗体を有しながら23年間イベントフリーであった劇症型抗リン脂質抗体症候群の一例 | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
Mizuki S | Development of rheumatoid arthritis among anti-citrullinated protein antibodies positive asymptomatic individuals: A prospective observational study | European Congress of Rheumatology 2021(Web) | 2021/6/2 |
水木 伸一 | PCR-ラテラルフロー法で確定したMR-CNSによるRA・THA感染の1例 | 第44回日本骨関節感染症学会(Web) | 2021/6/25 |
堀田 裕輔 | 高度炎症反応と重度関節破壊を同時合併した関節リウマチ患者のマネージメント | 第50回日本リウマチの外科学会(Web) | 2021/9/3 |
水木 伸一 | 関節リウマチ患者が自然災害から受ける影響についての検討 | 第167回愛媛整形外科集談会(Web) | 2021/9/4 |
堀田 裕輔 | 高度炎症反応と重度関節破壊を同時合併した関節リウマチ患者のマネージメント | 第47回愛媛リウマチ研究会(松山) | 2021/9/18 |
龍溪 智史 | 便中カルプロテクチンの結果に基づき生物学的製剤の変更を行った乾癬性関節炎の一例 | 第32回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会(松山) | 2021/12/11 |
氏名(発表者) | 題名 | 講演名(開催地) | 発表月日 |
---|---|---|---|
押領司 健介 | サリルマブのポテンシャル | 第65回日本リウマチ学会総会・学術集会(Web) | 2021/4/28 |
押領司 健介 | 関節リウマチのheterogeneityとHLA | 第49回日本臨床免疫学会総会(Web) | 2021/10/28 |
水木 伸一 | RAトータルマネージメント・アルゴリズム | 第168回愛媛県整形外科集談会(松山) | 2021/12/4 |