「呼吸器内科」と聞いて、みなさんどのような患者さんを診療する科と想像されますでしょうか?当科に紹介されています患者さんは、咳がなかなか止まらない方、健康診断で胸部レントゲン写真に異常アリといわれた方、血痰が出た方、動くと息が切れる方たちです。当科では肺がんや悪性胸膜中皮腫などの腫瘍、肺炎や肺に膿が溜まる肺膿瘍等の感染症、弾力のある肺が硬くなったり(間質性肺炎)、タバコの影響でスカスカになったり(肺気腫・COPD)、気道のアレルギーでヒューヒューと息苦しくなる気管支喘息等、肺に関する疾患について診察しております。3名の呼吸器専門医を中心に高度な専門外来・入院診療・専門性の高い気管支ファイバー検査を行っております。呼吸器疾患にお悩みの患者さんはぜひ当科外来を紹介してもらってください。親身になって話を聞かせていただき、治療にあたらせていただきます。
進行肺がん、気管支喘息、肺気腫、COPD、間質性肺炎、呼吸器感染症などの呼吸器疾患につき専門的に診療しております。 臨床試験にも積極的に参加しております。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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再診 | 牧野 | 兼松 | 牧野 | 梶原 | 兼松 |
梶原 | 大下 | ||||
平山 | 片山 | ||||
新患(外来) | 大下 | 平山 / 片山 | 兼松 | 牧野 | 梶原 |
新患(入院) | 担当医 | 担当医 | 担当医 | 担当医 | 担当医 |
検査・手術 | 手術 | 気管支ファイバー | 手術 | 気管支ファイバー・(手術) | 気管支ファイバー |
※水曜日の新患(外来)は9:30から診察いたします。 |
外来延患者数 | 12,137人 |
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外来新患者数 | 1,512人 |
胸部異常陰影 | 54.3% |
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急性咳嗽・感染症 | 8.2% |
呼吸困難 | 11% |
慢性咳嗽 | 7.3% |
周術期呼吸管理 | 4.7% |
血痰 | 2.7% |
入院延患者数 | 8,952人 |
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新入院患者数 | 903人 |
肺腫瘍 | 27.5% |
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肺腫瘍疑い | 14% |
肺炎・感染症 | 8.8% |
間質性肺炎 | 12.8% |
COVID-19 | 18.9% |
膿胸 | 4.6% |
COPD・ナルコーシス | 2.1% |
気胸 | 1.8% |
結核・抗酸菌症 | 0.8% |
その他 | 8.7% |
気管切開(呼吸器外科または耳鼻咽喉科のサポートの下)・CVカテーテル挿入(認定医制度あり)・胸腔ドレナージなどの手技は随時行っている。
気管支鏡検査は年間298症例(病棟における緊急気管支鏡を除く)で、BAL/TBLBが頻繁に行われている。超音波気管支鏡(プローベガイド下生検は年間117件、コンベックスプローベガイド下針生検は年間25件)、蛍光・構造強調気管支鏡など、より専門性の高い検査についても積極的に行っており、研修医にも上級医の指導の下、手技を経験させている。
日々更新される学会等の提唱するガイドラインを原則的に踏襲し、診療を実施している。難治症例・呼吸器分野以外の合併症を持つ複合症例については他科専門医との連携・文献・インターネット・エキスパートの意見などのソースから最新の情報を収集し、個々の患者の病状にマッチしたテーラーメイド治療を実践している。近年肺癌・間質性肺炎・気管支喘息の分野で分子標的治療、免疫療法など新たな治療法が開発され、最新の治療を積極的に取り入れている。複雑化した情報を分かりやすい説明と対話により患者さん一人一人が納得するまで伝え、患者満足度の高い診療を目指す。
また新型コロナウイルス感染症診療についても中心的役割を果たしている。
氏名 (筆頭者) |
題名 | 掲載雑誌名 | |
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牧野 英記 | 咳嗽の診かたと薬剤の使いかた | medicina | |
牧野 英記 | 敗血症性ショック,ARDSを合併した重症歯性感染症の1例 | 感染症学雑誌 | |
梶原 浩太郎 | 医薬連携における吸入手技不良リスクの予測 | 日本呼吸ケアリハビリテーション学会雑誌 | |
兼定 晴香 | EGFR G719A変異陽性肺腺癌の癌性髄膜炎にアファチニブが奏効した1例 | 日本呼吸器学会誌 | |
田口 禎浩 | 胸膜病変のみを有したIgG4関連胸膜炎の1例 | 日本呼吸器学会誌 | |
牧野 英記 | 精神疾患を合併したCOVID患者の診療経験 | 松山赤十字病院医学雑誌 |
氏名 (発表者) |
演題 | 学会名 (開催地) |
発表月日 |
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廣瀬 未優 | 肺癌患者に対する放射性食道炎は適切にマネジメントされているか | 第61回日本呼吸器学会学術講演会(Web) | 2021.4.23 |
上田 創 | 当院で進行性繊維化を伴う間質性肺疾患に対しNintedanibを投与された患者の特徴 | 第61回日本呼吸器学会学術講演会(Web) | 2021.4.23 |
上田 創 | 当院でNintedanibを投与された特発性肺線維症患者の予後予測に関する検討 | 第61回日本呼吸器学会学術講演会(Web) | 2021.4.23 |
梶原 浩太郎 | COVID-19による検査控えは慢性咳嗽の診断精度を下げうる | 第61回日本呼吸器学会学術講演会(Web) | 2021.4.23 |
長井 敦 | 繰り返す肺炎をきたした食物性気道異物の1例 | 第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会(Web) | 2021.8.7 |
山本 遥加 | 肺アスペルギルス症を合併した肺葉内型肺分画症の1例 | 第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会(Web) | 2021.8.8 |
兼松 貴則 | 進展型小細胞肺癌に対する化学免疫併用療法の臨床的検討 | 第62回肺癌学会学術集会(横浜) | 2021.11.27 |
菊池 泰輔 | ステロイドパルスと免疫抑制薬により長期生存が得られた,急速進行性間質性肺炎の1例 | 第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会(松江) | 2021.12.4 |
恩地 芳子 | ステロイドとBenralizumab を使用した, 肺非結核性抗酸菌感染症合併アレルギー性気管支肺真菌症の1例 | 第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会(松江) | 2021.12.4 |
平山 龍太郎 | 多彩なoncologic emergencyを合併した肺腺癌の1例 | 第65回日本呼吸器学会中国・四国地方会(松江) | 2021.12.4 |
山本 遥加 | ガンマグロブリン大量療法が奏功した腫瘍随伴性多発性筋炎の1例 | 第125回内科学会中国四国地方会(Web) | 2021.12.5 |
氏名(発表者) | 題名 | 講演名(開催地) | 発表月日 |
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長井 敦 | 繰り返す肺炎をきたした食物性気道異物の1例 | 第63回松山呼吸器勉強会(松山) | 2021.6.16 |