生理機能検査とは、患者さんの身体を直接検査して神経機能や循環機能など様々な機能を調べることです。エコーや心電図計、脳波計など、特殊な機器を使用して測定します。
心臓は、全身に血液を送り出すためのポンプの働きをしています。心臓では、心筋細胞から微小の電流が発生していて、これにより収縮と拡張を繰り返しています。その電流を波形として表したものが心電図です。
安静な状態で検査を行います。
通常は数十秒 程度の検査ですが、少し長めに(1分間、3分間)検査することもあります。
運動の前後での心電図の変化をみます。労作によっておこる狭心症や不整脈の診断に有効です。
専用の階段を使って行うマスター二階段試験と、ベルトコンベアーの上を歩いたり走ったりするトレッドミル運動負荷試験があります。
携帯型の記録器をつけて24時間心電図を記録し続ける検査です。24時間記録することで通常の心電図では検出しきれない一過性の不整脈をみつけることができます。
呼吸機能検査は肺から出入りする空気の量を測定し、呼吸器疾患の有無や治療の経過、手術前の肺の働きなどを調べます。
肺活量(VC)は空気をいっぱい吸ってから、吐き切るまでの量です。
1秒率(FEV1.0%)は肺活量を測定するとき、最初の1秒間に全体の何%を吐き出せるか調べる検査です。肺の弾力や気道の閉塞の程度を示します。
両腕・両足の血圧、脈波を測定します。血管の硬さや狭窄、閉塞などを推測し動脈硬化の診断に役立ちます。
重症虚血肢の検査です。糖尿病性足病変や石灰化病変の重症度を評価します。
脳の微小な活動電位を波形に変換して記録します。
大脳皮質の表層の電位変動を検査し、脳の活動状態がわかります。