安全、安心、良質な看護を提供するためには、社会の変化や地域住民、患者・家族、職員のニーズに応えていく必要があります。そのために私たちは、既成概念にとらわれず「看護の専門性」を探求し、役割発揮に向けた新たな看護活動を展開しています。
ストーマとは、手術によって腹部に造られる排泄口(人工肛門や人工膀胱)のことをいいます。ストーマを造ると、排便(排尿)の感覚は無く、無意識に便(尿)がストーマから出ます。そのため腹部に専用の袋を貼り付けて管理します。見た目にストーマがあることは周りから分かりませんが、他人には気づかれにくいトラブルや悩みを持っていることも少なくありません。
ストーマ外来では、看護師が手術前から社会復帰後の方まで、ストーマの管理方法のコツや日常生活のさまざまな不安や悩みを一緒に解決するお手伝いをしています。ストーマを造られた方が少しでも快適に過ごせるようお役に立てればと思っています。一人一人のプライバシーに配慮した場所で対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。
毎週木曜日13:00~16:00外来24エリアの指導室にて、当院糖尿病内科通院中の方を対象に予約制で実施しています。
糖尿病の合併症には神経障害や動脈硬化などによる血流障害があります。また、感染に対する抵抗力の低下など様々な要因が重なることで、足のトラブルが発生しやすい状態にあります。足のトラブルを予防するためには血糖コントロールだけでなくフットケアも必要です。糖尿病足外来では、足のトラブルの早期発見・予防のため観察等のセルフケア方法を患者さんに習得していただくことを目的に看護師が支援を行っています。
また、フットケアを通して療養生活全般の支援も行っていますので、フットケアに興味のある方だけでなく、血糖管理にお困りの方もどうぞご相談下さい。
月~金曜日の午後1人30分枠(完全予約制)で、病棟勤務の助産師が妊婦健診、保健指導を実施しています。
超音波検査による胎児の計測や胎児の発育をみて、お腹の赤ちゃんのイメージを膨らませてもらいながら愛情を深め、親になる準備をして頂いています。
妊娠各期における日常生活で気をつけることや、出産に対する心構えや準備、産後の赤ちゃんのいる生活のイメージなど、産科病棟で勤務する助産師ならではの目線から情報提供やアドバイスを行い、悩み事や不安な事はないか確認しています。妊娠中から病棟勤務の助産師と顔見知りになることで、安心して出産に臨め、産後も授乳や育児の相談がし易かったと言う声も聞かれています。
当院で分娩した褥婦さんには乳房トラブルの悩み、授乳の相談などハローベビーでも電話相談を行っていますが、授乳しても乳房の緊満がとれなくて痛い、赤ちゃんが飲まなくなった、もしかして乳腺炎なの?と思うようなトラブルがある場合は電話でおっぱい外来の予約をして下さい。
原則平日の午前中に来院して頂き、病棟勤務の助産師が乳房乳頭の状態、授乳状態など確認しながら、必要時乳房マッサージやトラブル対応方法、授乳方法など一緒に考えます。必要時医師の診察も受ける事ができます。
褥婦さんに寄り添った母乳育児のサポートをしています。
フォローアップ外来は、当院のNICUを退院した赤ちゃんの発達過程に応じた指導や相談、家族を含めたサポートを目的に行っています。NICUのスタッフが退院後3ヶ月健診まで同席し、その後も必要に応じて赤ちゃんの発達や育児の疑問の解消など継続した看護を行います。
お母さん方からは「顔見知りのスタッフに気軽に聞くことが出来て良かった」や「一緒に子供の為に考え成長を喜んでくれることが嬉しく支えになる」「子供だけでなく家族を考えてのアドバイスをくれて安心できる」といったような感想が聞かれ、私たちも元気を頂いています。
これからも成長していく赤ちゃんと育児に不安を抱える家族に寄り添っていきたいと思います。
予防接種外来では予防接種、1ヶ月健診、乳児健診などを行っています。子どもたちが安全に安心して予防接種を受けられるよう、小児科外来とは別の場所で、完全予約制で実施しています。
1ヶ月健診は母親の産後健診に合わせて、母乳の相談など病棟の助産師が相談に対応します。
乳児健診を通して成長・発達の確認、他職種で各期における母親、家族の育児不安の軽減に努めています。
腹膜透析は、腹膜を介して水分や老廃物を取り除く在宅でできる透析療法です。血液透析に比べ身体の負担が少ないと言われています。手術によってお腹に挿入したカテーテルから、腹膜透析液の注入・排液(液交換)を1日数回行います。この透析液の交換やカテーテルの消毒は患者さん本人または、家族が行います。治療上の問題がなければ、患者さん自身の生活リズムに合わせて行えます。腹膜透析ケア外来では、導入前から、透析液交換・カテーテル挿入部のケア・入浴方法等についてのセルフケア支援を行い、快適な腹膜透析生活が送れるようサポートを行っています。
当院は、全身麻酔・腰椎麻酔で手術を受けるすべての患者さん・ご家族に対して、安全で安心して手術が受けられるよう、手術室看護師による手術オリエンテーションを実施しています。その中で、休日入院、手術当日入院、乳腺外科手術の患者さんに対しては、入院前(外来通院時)に「周術期外来」として、手術オリエンテーションを行っています。手術オリエンテーションでは、患者さん一人一人に合わせた看護を提供するため、アレルギーの有無や動かせないところはないかなど確認し、手術室で行う看護について説明しています。また、患者さんの思いに耳を傾け、少しでも不安や心配が軽減でき、安心して手術が受けられるよう支援しています。
手術や麻酔に対する不安や疑問など、どんなことでもお気軽にご相談ください。