2022年4月より新体制での診療となりましたが、今まで通り高度な技術を用いた専門性の高い治療ができる体制を維持していきます。
肝疾患、特に肝癌の治療の症例数は多く、ラジオ波焼灼術やマイクロ波凝固療法などの局所治療に加えて、TACEや近年目覚ましい進歩を遂げている全身化学療法も駆使して症例に応じた治療を行っています。
胆・膵領域では診断・治療目的の超音波内視鏡検査に注力しています。また、通常のERCPに加えて術後症例などの検査困難例に対しても小腸鏡や胆道鏡を用いて積極的に精査・加療を行っています。
外科や臨床腫瘍科ともカンファレンスなどを通じて密に連携を行い、近年治療選択肢として注目されているゲノム医療についても積極的に活用する体制を整えています。
上述の如く高度な専門性を維持しながら患者さんと信頼関係を築き、安全・安心な治療を今後も提供してまいります。
肝臓・胆のう・膵臓領域について、専門性を高め、適切な検査・治療を提供できる体制を整えています。肝臓疾患において、特にC型肝炎治療はめざましい進歩を遂げ、新しい内服薬の登場でほぼ100%のウイルス排除が得られるようになり、当科でも多くの患者さんがHCV排除が得られています。肝癌症例に対しては腫瘍血管塞栓術(TACE)とラジオ波焼灼術(RFA)を中心とした治療を行い、特にRFAは多数の症例を維持しております。また2020年9月から使用可能となった免疫チェックポイント阻害薬、複数の分子標的治療薬などの化学療法も積極的に導入して、肝癌に対する更なる治療成績の向上を目指しています。肝硬変に伴って発生する食道胃静脈瘤に対してはEIS、EVL、BRTOなどの処置がいつでも施行できる体制を整えており、より安全に行えるようになっています。胆・膵領域では内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)や超音波内視鏡(EUS)などを用いた精度の高い診断を行っています。またそれらの技術を用いた内視鏡的ステント挿入術(胆管ステント、胆のうステント、膵管ステント、十二指腸ステント)や膵生検、術後胃における小腸鏡を用いた胆管処置、EUSを用いた膵仮性のう胞および胆道のドレナージなど他院では施行困難な処置を積極的に行っています。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 畔元 | 横田 | 畔元 | 横田 | 横田 |
| 越智 | 越智 | 越智 | 今井 | 田中 | |
| 渡邉 | 田中 | 天野 | 天野 | 今井 | |
| 曹 | |||||
| 午後 | 畔元 | 横田 | 畔元 | 横田 | 横田 |
| 越智 | 田中 | 天野 | 今井 | 田中 | |
| 天野 | 天野 | 今井 |
| 外来新患者数 | 1,822人 |
|---|---|
| 外来延患者数 | 22,853人 |
| 肝疾患 | 387人 |
|---|---|
| 胆道疾患 | 430人 |
| 膵疾患 | 232人 |
| その他 | 4人 |
| 血管造影 | 86件 |
|---|---|
| ラジオ波焼灼術(RFA/MWA) | 110件 |
| 肝生検 | 38件 |
| 経皮ドレナージ(PTBD/PTGBA/PTAD) | 20件 |
| 小腸鏡を用いたERCP | 37件 |
| 内視鏡的逆行性胆管・膵管造影(ERCP/EPBD/EST) | 416件 |
| 超音波内視鏡(EUS穿刺などの関連手技を含む) | 398件 |
| 食道・胃静脈瘤治療(EIS/EVL/EISL/スクレロ/BRTO/PTS) | 50件 |
| 上部消化管内視鏡検査 | 617件 |
| 氏名(筆頭者) | 題名 | 掲載雑誌名 |
|---|---|---|
| Shimamoto T | GLUT-1-negative Choroidal Malignant Melanoma with Liver Metastasis Recurrence 12 Years after Surgery without FDG Accumulation in a Recurrent Lesion on FDG-PET/CT | Intern Med. |
| 氏名(発表者) | 演題 | 学会名(開催地) | 発表月日 |
|---|---|---|---|
| 越智裕紀 | 肝癌治療後の適正なDAA治療に関する指針の作成 | AMED研究事業 肝炎等克服実用化研究事業 肝炎等克服緊急対策研究事業 ウイルス性肝炎の薬剤耐性が及ぼす病態変化に関する研究 令和5年度第2回班会議(東京) | 2024.1.18 |
| 越智裕紀 | 肝細胞癌に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法後の2次治療としてのレンバチニブ開始前における蛋白尿の意義 | 第29回日本肝がん分子標的治療研究会(さいたま) | 2024.1.27 |
| Ochi H | Prognostic impact of muscle loss during atezolizumab/bevacizumab combination therapy | アジア太平洋肝臓学会(APASL)2024Kyoto(京都) | 2024.3.29 |
| Tanaka T | Systemic treatment in patients with unresectable hepatocellular carcinoma in Child-Pugh class B | アジア太平洋肝臓学会(APASL)2024Kyoto(京都) | 2024.3.29 |
| 畔元信明 | 当院における切除可能浸潤性膵管癌に対する術前補助療法の現状 | 第110回日本消化器病学会総会(徳島) | 2024.5.10 |
| 曹芳 | 肝内胆管癌術後再発による門脈狭窄による消化管出血に対して門脈ステント留置術を施行した1例 | 第121回日本消化器病学会四国支部例会(徳島) | 2024.6.8 |
| 越智裕紀 | アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法中の筋肉量低下が予後に与えるインパクト | 第60回日本肝臓学会総会(熊本) | 2024.6.13 |
| 田中孝明 | 当院における肝性脳症患者におけるサルコペニアと長期治療成績 | 第60回日本肝臓学会総会(熊本) | 2024.6.13 |
| 越智裕紀 | 免疫関連有害事象への当院での取り組みと有用性の検討~肝障害症例を中心に | 第60回日本肝癌研究会(姫路) | 2024.7.12 |
| 越智裕紀 | 肝癌治療後の適正なDAA治療に関する指針の作成 | AMED研究事業 肝炎等克服実用化研究事業 肝炎等克服緊急対策研究事業 ウイルス性肝炎の薬剤耐性が及ぼす病態変化及びその治療に関する研究 令和6年度第1回班会議(東京) | 2024.9.6 |
| 畔元信明 | 当院にてDurvalumab+Gemcitabine/Cisplatin療法を行った切除不能・再発胆道癌の検討 | 第60回日本胆道学会学術集会(名古屋) | 2024.10.10 |
| 田中孝明 | 魚骨が原因となった肝腫瘍の1例 | 日本超音波医学会 第34回四国地方学術集会 第23回四国地方会講習会(東温) | 2024.10.19 |
| 渡邉拓郎 | Tornus ESによるdilationが有効であった、EUS-PDの1例 | 日本超音波医学会 第34回四国地方学術集会 第23回四国地方会講習会(東温) | 2024.10.19 |
| 畔元信明 | 高齢者切除可能膵癌に対する高齢者機能評価,サルコペニア評価の意義 | 第66回日本消化器病学会大会(JDDW2024KOBE)(神戸) | 2024.10.31 |
| 畔元信明 | 高齢者切除可能膵癌患者を対象とした高齢者機能評価とサルコペニア評価に関する検討 | 第122回日本消化器病学会四国支部例会(松山) | 2024.12.1 |
| 渡邉拓郎 | 膵癌化学療法中に膵石が十二指腸に穿通したことにより急性出血をきたし、致死的経過をたどった1例 | 第122回日本消化器病学会四国支部例会(松山) | 2024.12.1 |
| 氏名(発表者) | 題名 | 講演名(開催地) | 発表月日 |
|---|---|---|---|
| 越智裕紀 | 出血を契機に診断しえた肝腫瘍の一例 | 第41回道後腹部画像カンファレンス(AB-CD)(東温) | 2024.6.22 |
| 田中孝明 | サルコペニアと肝疾患 | 肝硬変WEBカンファレンスin東予(Web) | 2024.8.6 |
| 越智裕紀 | 肝予備不良の肝細胞癌治療におけるHCV排除の意義 | 中四国肝疾患Forum(松山・Web) | 2024.9.28 |
| 横田智行 | 急性胆道疾患~地域医療における当院の役割~ | 愛媛県の胆膵疾患を考える会(松山・Web) | 2024.11.6 |
| 越智裕紀 | 肝細胞癌薬物療法とimAE早期発見 | 愛媛HCC imAE Management Seminar(松山・Web) | 2024.11.13 |
| 越智裕紀 | C型肝炎はこれでばっちり!内科医のためのガイド | いまさら聞けない!?ウイルス性肝炎セミナー (Web) |
2024.11.14 |