「呼吸器内科」と聞いて、みなさんどのような患者さんを診療する科と想像されますでしょうか?当科に紹介されています患者さんは、咳がなかなか止まらない方、健康診断で胸部レントゲン写真に異常アリといわれた方、血痰が出た方、動くと息が切れる方たちです。当科では肺がんや悪性胸膜中皮腫などの腫瘍、肺炎や肺に膿が溜まる肺膿瘍等の感染症、弾力のある肺が硬くなったり(間質性肺炎)、タバコの影響でスカスカになったり(肺気腫・COPD)、気道のアレルギーでヒューヒューと息苦しくなる気管支喘息等、肺に関する疾患について診察しております。5名の呼吸器専門医を中心に高度な専門外来・入院診療・専門性の高い気管支ファイバー検査を行っております。呼吸器疾患にお悩みの患者さんはぜひ当科外来を紹介してもらってください。親身になって話を聞かせていただき、治療にあたらせていただきます。
進行肺がん、気管支喘息、肺気腫、COPD、間質性肺炎、呼吸器感染症などの呼吸器疾患につき専門的に診療しております。 臨床試験にも積極的に参加しております。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 再診 | 茅田 | 兼松 | 甲田 | 梶原 | 佐原 |
| 米田 | 平山 | ||||
| 梶原 | 牧野 | ||||
| 新患(外来) | 甲田 | 平山 | 米田 | 牧野(第1・3・5週) 松木(第2・4週) | 茅田(第1・3・5週) 梶原(第2・4週) |
| 新患(入院) | 松木 | 松木 | 茅田 | 茅田 | 平山 |
| 検査・手術 | 手術 | 気管支ファイバー | 手術 | 気管支ファイバー・(手術) | 気管支ファイバー |
| ※水曜日は、初診の患者さま(外来)の診察を9:30から開始いたします。 | |||||
| 外来延患者数 | 14,031人 |
|---|---|
| 外来新患者数 | 1,897人 |
| 胸部異常陰影 | 53.0% |
|---|---|
| 呼吸困難 | 6.9% |
| 急性咳嗽・感染症 | 8.3% |
| 慢性咳嗽 | 7.0% |
| 周術期呼吸管理 | 4.5% |
| 血痰 | 1.7% |
| 入院延患者数 | 11,371人 |
|---|---|
| 新入院患者数 | 882人 |
| 肺腫瘍 | 28.8% |
|---|---|
| 肺腫瘍疑い | 17.2% |
| 間質性肺炎 | 16.9% |
| 肺炎・感染症 | 24.7% |
| COPD・ナルコーシス | 4.1% |
| 気胸 | 2.4% |
| 結核・抗酸菌症 | 0.5% |
| 膿胸 | 1.0% |
| その他 | 13.0% |
気管切開(呼吸器外科または耳鼻咽喉科のサポートの下)・CVカテーテル挿入(認定医制度あり)・胸腔ドレナージなどの手技は随時行っている。
気管支鏡検査は年間約300症例(病棟における緊急気管支鏡を除く)で、BAL/TBLBが頻繁に行われている。超音波気管支鏡(プローベガイド下生検は年間117件、コンベックスプローベガイド下針生検は年間25件)、蛍光・構造強調気管支鏡など、より専門性の高い検査についても積極的に行っており、研修医にも上級医の指導の下、手技を経験させている。
日々更新される、学会等の提唱するガイドラインを原則的に踏襲し、診療を実施している。難治症例・呼吸器分野以外の合併症を持つ複合症例については他科専門医との連携・文献・インターネット・エキスパートの意見などのソースから最新の情報を収集し、個々の患者の病状にマッチしたテーラーメイド治療を実践している。近年肺癌・間質性肺炎・気管支喘息の分野で分子標的治療、免疫療法など新たな治療法が開発され、最新の治療を積極的に取り入れている。複雑化した情報を分かりやすい説明と対話により患者さん一人一人が納得するまで伝え、患者満足度の高い診療を目指す。
また新型コロナウイルス感染症診療についても中心的役割を果たしている。
| 氏名 (筆頭者) |
題名 | 掲載雑誌名 |
|---|---|---|
| 梶原 浩太郎 | 気管支鏡検査時のペチジン塩酸塩の投与量とそれに関する因子 | 気管支学 |
| 梶原 浩太郎 | ウロキナーゼ供給不足が複雑性肺炎随伴性胸水における胸腔鏡手術に与える影響について | 気管支学 |
| 梶原 浩太郎 | Endobronchial ultrasonography with guide-sheath法でのマルチ遺伝子検査の検体採取における成功因子について | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID の病態別有用性のパイロットスタディ 第1部 ~健診において~ | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID の病態別有用性のパイロットスタディ 第2部 ~精検において~ | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID の病態別有用性のパイロットスタディ 第3部 ~COVID-19において~ | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID の病態別有用性のパイロットスタディ 第4部 ~早期肺癌において~ | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID の病態別有用性のパイロットスタディ 第5部 ~間質性肺炎合併肺癌において~ | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 当院の呼吸器内科専攻医の労働時間に影響を及ぼす因子について | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 梶原 浩太郎 | 入院時のオカレンスのリスクは医師のチェックリストで減らしうる | 松山赤十字病院医学雑誌 |
| 氏名 (発表者) |
演題 | 学会名 (開催地) |
発表月日 |
|---|---|---|---|
| 片山 一成 | 間質性肺炎急性憎悪の予後予測因子の検討:ROX indexの有用性 | 第64回日本呼吸器学会総会(横浜) | 2024.4.7 |
| 佐原 咲希 | 悪性リンパ腫治療中にアスペルギルス気管気管支炎によるCO2ナルコーシスを呈した1例 | 第64回日本呼吸器学会総会「ことはじめ甲子園」(横浜) | 2024.4.7 |
| 山本 早紀 | 原発性肺癌との鑑別を要した脳腫瘍を伴う肺ノカルジア症の1例 | 第130回日本内科学会四国地方会(徳島) | 2024.6.16 |
| 梶原 浩太郎 | 気管支鏡検査時のペチジン塩酸塩の投与量とそれに関する因子 | 第47回日本呼吸器内視鏡学会学術集会(大阪) | 2024.6.27 |
| 梶原 浩太郎 | EBUS-GS法でのマルチ遺伝子検査の検体採取における成功因子について | 第47回日本呼吸器内視鏡学会学術集会(大阪) | 2024.6.27 |
| 越智 ももこ | 急速な呼吸不全に対する全身性ステロイドの併用が有効であった、重症レジオネラ肺炎の1例 | 第70回日本呼吸器学会中国・四国地方会/ 第62回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会(米子) |
2024.7.19 |
| 大下 一輝 | 高齢者肺がん患者におけるG8導入前後の変化 | 第65回日本肺癌学会学術集会(横浜) | 2024.10.31 |
| 地行 歩 | 心タンポナーデで発症し急速な進行を示した原発不明がんの1例 | 第71回日本呼吸器学会中国四国地方会(高知) | 2024.11.29 |
| 越智 ももこ | 経気管支肺生検では診断困難であった巨大腫瘤影を伴う多発血管炎性肉芽腫症の1例 | 第71回日本呼吸器学会中国四国地方会(高知) | 2024.11.29 |
| 梶原 浩太郎 | 当院の呼吸器内科専攻医の労働時間に影響を及ぼす因子について | 第131回日本内科学会四国地方会(松山) | 2024.12.15 |
| 佐原 咲希 | オシロドロスタットを含む集学的治療で救命した異所性ACTH症候群の1例 | 第131回日本内科学会四国地方会(松山) | 2024.12.15 |
| 氏名(発表者) | 題名 | 講演名(開催地) | 発表月日 |
|---|---|---|---|
| 牧野 英記 | 間質性肺炎ことはじめ | 第19回にきたつカンファレンス ミニレクチャー(Web) | 2024.9.25 |
| 甲田 拓之 | 進展性小細胞肺癌の治療の現状~愛媛県の治療実態を含めて~ | 愛媛県肺癌講演会(松山) | 2024.10.4 |
| 牧野 英記 | 興味深い臨床経過を示したびまん性肺疾患の1例 | 第68回愛媛県びまん性肺疾患研究会(松山) | 2024.11.9 |