ダビンチシステムとは低侵襲技術を用いて複雑な手術を可能にした手術装置です。高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像の下、人間の手の動きを正確に再現することができます。人の手首よりもはるかに大きく曲がり、かつ回転する可動域の広い器具(鉗子)を用います。鉗子は通常の腹腔鏡用の鉗子よりも半分以下のサイズでより精緻な手技を可能にしました(写真1/上段が腹腔鏡用持針器/中段がダビンチ用持針器/下段が人差し指)。
ロボット支援手術はロボットが行う手術ではなく、術者である医師が完全にコントロールしながら行う手術です。通常は下腹部に7〜12mmの皮切(傷)からトロッカー孔(写真2)を作成して手術を開始します。術者はサージョンコンソール(写真3)と呼ばれる装置から、患者側にドッキングされた4本のアームすなわちペイシャントカート(写真4)のスコープ1本と各種鉗子3本を操作します。
下記のページにて、各担当診療科におけるロボット支援手術についてご説明しています。ぜひご覧ください。