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乳腺外科

Department of Breast Surgery

あなたは一人ではありません。私たちブレストケアチームが全力で支えます。

主な疾患・治療法

このページの内容

乳がんの現状

乳がんの現状

現在、日本では9人にひとりが乳がんになるといわれています。乳がんは日本人女性がもっともかかりやすいがんであり、その数は今後も増え続けると予測されています。乳がんをもっと身近なものと考えなければならない時代だと考えられます。

乳がんになりやすい人はどんな人?

「私には関係ない」と思っている人がいるかもしれませんが、乳がんはどんな人にも起こりうる病気です。 ただ、乳がんになりやすい人にはいくつかの傾向があることも確かです。あなたは、下の項目のいくつがあてはまりますか?

乳がん検査の流れ

外来での乳がん検査の流れです(図1)。多くの方はこのような手順で検査を受けていただきます。自己検診で「もしかしてしこり?」と感じたときや検診で「精密検査を受けて下さい」の通知を受けたときは「乳腺外科」を受診して下さい。

乳がんの治療

乳がんと診断されれば、多くの場合、図2のような治療をうけていただくこととなります。疑問点があれば、医療スタッフが納得いただけるまで、説明いたします。また、セカンドオピニオンにも応じておりますので、お気軽に御相談下さい。乳房温存術(部分切除術)、センチネルリンパ節(見張りリンパ節)生検によるリンパ節郭清省略などの手術もおこなっています。

(1)乳がんの手術療法

肺や骨、肝臓などの他の臓器に転移の無い、いわゆるステージIからIIIまでの乳がんの治療は原則的にまず手術から行います。しこりが小さな内に発見された乳がんでは、乳房を全部取らない「乳房温存術(乳腺部分切除術)」が可能です。ある程度大きながんでも「術前化学療法」を行って小さくなれば乳房温存術が可能です。

また、手術中に腋窩リンパ節転移の診断を行い転移がなければ(あるいは1〜2個までの転移)、リンパ節を残して痛みやリンパ浮腫などの後遺症を予防する「センチネル(見張り)リンパ節生検」も積極的に行っています。

(2)乳がんの薬物療法

乳がんの治療は手術だけではありません。術前・術後や再発・進行乳がんに対する薬物療法も重要な治療です。手術後、無治療で経過観察となる方は1~2割しかいません。乳がんの進行状況や薬剤感受性によって選択される、適切な薬物療法(化学療法、ホルモン療法、分子標的治療)を行います。当科では充分な学術的根拠(エビデンス)に基づいた薬物療法を行っています。

(3)患者さんをサポート

ブレストケアチームを結成し、以下のようなチーム医療による患者さんへのサポートを積極的に行っています。

  • 乳がん患者さんの子供のサポート
  • 乳がん患者さんの就労支援
  • 薬剤師による化学療法の副作用への積極的な支援
  • 乳がん看護認定看護師によるがん告知後のサポート
  • バリィさんピンクリボンバッチ作成を通じたピンクリボン活動

乳腺外来を受診するには

月・金曜日の午前と火・水曜日の午前・午後が外来日です(午前9時から受付、診察は午前9時30分~、月曜日は再診のみ)。他の病院で検査を受けられた方はなるべくレントゲンやCTのフィルムなどの検査結果を持参して下さい。