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産婦人科

Department of Obstetrics & Gynecology

女性のヘルスケアを一生を通じて
支援する産科婦人科医療を提供します。

骨盤臓器脱(子宮脱)について

骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術(laparoscopic Sarco Colpopexy:LSC)を行っています

骨盤臓器脱とは?

女性の骨盤には子宮や腟、膀胱や直腸などの骨盤臓器があり骨盤底筋と呼ばれる筋肉によって常に支えられています。しかし、出産や加齢にともない骨盤底筋は徐々に弛んでくると子宮や膀胱、直腸が腟の内側から下がってきたり出てきたりしてしまいます。これが骨盤臓器脱という病気です。

骨盤臓器脱の症状は?

骨盤臓器脱になると最初は腟からピンポン球のようなものが出てくる感覚があり、徐々に増悪すると出血、排尿困難などの症状が出てきます。

治療法は?

治療法には保存療法と手術療法があります。当科で行っている治療には以下のようなものがあります。

  • 保存療法:骨盤底筋体操、ホルモン療法、漢方療法、ペッサリー
  • 手術療法:子宮摘出術+腟形成術、腟閉鎖術、腹腔鏡下仙骨腟固定術

腹腔鏡下仙骨腟固定術とは?

腹腔鏡下仙骨腟固定術とは腹腔鏡手術で骨盤臓器脱を治療する新しい治療法です。腹部に1cm程度の穴を4カ所あけ、腹腔鏡のカメラや器械を使って子宮体部を切除して仙骨と腟を手術用のメッシュで固定してつり上げます。

腹腔鏡下仙骨腟固定術は再発率が低く、欧米では骨盤臓器脱の主要な治療法として広く行われています。当科でも2012年よりこの手術を行ってきましたが、2014年4月からはようやく日本でも保険適応となりました。

骨盤臓器脱の治療は年齢や症状、ライフスタイルに応じて適した治療法を選択することが大切です。まずは担当医にお気軽にご相談ください。

術後