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産婦人科

Department of Obstetrics & Gynecology

女性のヘルスケアを一生を通じて
支援する産科婦人科医療を提供します。

月経困難症について

このページの内容

月経困難症とは?

月経に関連して発生する病的症状のことを、総じて月経困難症といいます。また、月経困難症には、下記のように器質性月経困難症と機能性月経困難症があります。

  • 機能性月経困難症
    原因疾患を認めない月経困難症のことをいいます。好発年齢は15~25歳前後の若年相であり、お産後または加齢とともに改善傾向となる方が多いです。
  • 器質性月経困難症
    子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮内膜症など子宮由来の病気が原因となって発生します。また、複数の疾患を合併している場合もあります。

どのような症状がありますか?

機能性月経困難症、器質性月経困難症どちらの場合でも月経痛が多くを占めます。下痢や嘔吐、いらいらや憂うつも症状として挙げられます。

  • 機能性月経困難症
    子宮内膜に多く含まれる物質であるプロスタグランジンが月経痛の原因といわれています。
  • 器質性月経困難症
    原因疾患を認めているため、月経時以外でも症状が発生する場合があります。

診断方法は?

  • 問診
    日常生活の不都合や困り事、月経痛について確認します。
  • 内診/超音波検査/血液検査/画像検査など
    必要に応じて原因となる病気の有無を精査します。

どのような治療方法がありますか?

  • 鎮痛薬(非ステロイド系抗炎症薬)
    主な症状となる月経痛の軽減を目的とします。痛くなる前に服用することをお勧めします。
  • 子宮収縮抑制剤
    プロスタグランジンによる子宮収縮が原因の一つと考えられているため、抑制剤の投与により月経痛が軽減する場合があります。
  • ホルモン剤
    鎮痛薬などで効果が現れない場合の選択肢です。低用量ピル、黄体ホルモン、GnRHアゴニストなどがあります。2020年5月には、排卵を抑制するジェノゲスト錠が月経困難症の治療薬として保険適用となり、当院でも処方をしております。
  • 原因疾患の治療
    器質性月経困難症では、原因となる疾患の治療を行うことで、症状の改善が期待できます。