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人工関節手術支援ロボット『CORI』

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人工関節手術支援ロボット『CORI』

当院整形外科ではこの度2022年2月から、変形性膝関節症に対する人工膝関節置換の手術において、次世代型ロボット支援手術システム「CORI(Core of Real Intelligence)サージカルシステム」(Smith & Nephew社製)を導入しました。本システムは全国で13台目の導入で、四国では3台目、愛媛県および全国の赤十字病院では初となります。

当科では本システムの導入により、変形性膝関節症で悩む患者さんに、満足度の高い診療が提供できることを目指しています。

 

オーダーメイド手術

患者様個々の膝の状態を手術中にシステムに読み込ませることで、膝の靭帯バランスを可視化することが可能です。
可視化されたバランスを参考にしながら、医師が人工関節の設置プランを調整することが出来、患者様個々の状態にあった手術を行うことが出来ます。

骨掘削を行うドリルのロボット制御機能

CORIでは、骨掘削を行うドリルのロボット制御を行います。具体的には、手術計画によって、骨を削る場所を決定します。CORIの赤外線カメラでハンドピースの位置を認識し、骨切りの位置、切除量を制御します。掘削を行わないエリアにハンドピースが入った場合、ロボット制御により骨掘削が出来ないようにします。
この機能を用いることで、医師が計画を行った手術プランを正確に再現し、安全で正確な手術を行うことが可能です。

靭帯を温存した手術法を正確にアシスト

通常の人工膝関節置換術は、前十字靭帯を切除する場合がほとんどで、切除により膝の安定性が低下し、膝関節の完全な再現が困難でした。
一方で前十字靭帯を温存する人工膝関節単顆置換術や両十字温存人工膝関節置換術は患者満足度やQOLの向上が期待されます。CORIはこのどちらの手術法にも対応しており、比較的難易度が高いとされている両十字靭帯を温存する手術を安全で正確に行えるようロボット支援を行います。

人工関節手術支援ロボット『CORI』