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Tel : 089-924-1111

整形外科

Department of Ophthalmology

専門外来として股関節外来、脊椎外来、手の外科外来、肩関節外来、膝関節外来を行っています。

主な疾患・治療法

このページの内容

股関節外科

当科で診療している股関節疾患は寛骨臼形成不全、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、股関節唇損傷などで多くは成人の股関節疾患です。

股関節外来は月・木曜で大島が担当しています。痛みの原因となる股関節の病気について説明し、その時の病期、病型、病状に合わせて関節鏡視下手術、骨切り術、人工関節置換術などの治療方針を立て治療を行います。

2019年は173件の人工股関節置換術を行っています。人工関節置換術では術前に自己血を400ml採取しておいて術中に返血することで輸血を行わず手術を行っています。また、歩行機能の早期回復、脱臼リスクを低減のため仰臥位前外側アプローチを用いたMIS(minimally invasive surgery: 低侵襲手術)を行っています。この方法により正座やしゃがみ込みなど従来は人工関節置換術の術後に禁止されていた動作制限をせずに不自由のない生活を送れるようになっています。

術後は早期離床、早期リハビリを心かけており手術翌日から車いす移動、立位歩行訓練を開始し、術後2週目の検査結果で問題がなければ自宅退院できます。術前から歩行が困難な方や、長期リハビリを希望する方には転院先を紹介しています。

また、股関節鏡視下手術は2019年には49件行っており大腿骨寛骨臼インピンジメント、股関節唇損傷を中心とした疾患に対して行っています。これらの疾患は主に股関節屈曲時に痛みを感じます。股関節唇は幅1cmほどの小さな組織ですが股関節を安定させる吸盤の役割をしている重要なもので、症状を放置することで周囲の関節軟骨が剥がれていくため、痛みが続く方には手術を勧めています。手術は1cm程の切開を2~3か所に加えて関節唇の縫合、関節唇に干渉する骨切除などを行います。入院期間は約2週間です。関節鏡視下手術は関節内だけでなく関節外病変を含めて多くの疾患の治療が可能ですのでお気軽にご相談ください。

股関節周囲の外傷も積極的に治療を行っており、大腿骨頸部骨折および転子部骨折は2019年は199件の手術を行っています。

脊椎外科

外来診察は、野田(火・金曜日)と志摩(火・木曜日)が担当しております。入院はほぼ全例が手術的治療を目的とした患者さんで、手術件数は年間150例を超えています。
手術の内訳は、2019年度183例中、部位別では、頚椎48例(26%)、胸椎19例(10%)、腰仙椎116(64%)、疾患別では、靭帯骨化症を含む変性疾患が155例(85%)で大多数を占め、腫瘍・外傷・感染・血腫等が28例(15%)でした。

以前からの傾向としては、高齢者の頚椎症性脊髄症による四肢麻痺や、腰部脊柱管狭窄症による歩行障害の患者さんに対する手術例が増加しており、2019年度は107例(58%)が70歳以上の患者さんでした。手術により患者さんのQOL(生活の質)の向上が得られるのであれば、高齢者といえども麻酔科や各臨床科と連携をとり、可能な限り手術を行っており、今後もこの傾向は続くものと考えております。

インスツルメントを用いた脊椎固定手術も外傷や腫瘍など症例を選んで行っておりますが、変性疾患に対しては、その適応については厳密であるべきと考えており、現時点では原則として使用せず、低侵襲の除圧術を主に行っています。

また、手術を行う際には手術用顕微鏡を積極的に用い、胸椎・腰椎の除圧術では全例手術用顕微鏡下に行い、より安全で確実な手術を心掛けています。脊椎疾患では保存療法の占める割合も大きいのですが、外来・入院とも当科では充分に行うことが出来ませんので地域の先生方のご協力をお願い申し上げます。

肩関節外科

肩関節外科は大前が担当しています。外来診察は月・水曜日、手術は火・木・金曜日に行っています。
当科の肩関節外科の特徴は関節鏡(カメラ)を用いた鏡視下手術を以前から多く行っていることです。当科は肩関節の鏡視下手術を継続的に行う、四国地方では数少ない施設のうちのひとつです。年間約120例の肩鏡視下手術(腱板修復術、反復性脱臼に対するバンカート修復術など)を行っています。

広島大学整形外科、望月由先生の指導のもとで肩関節の鏡視下手術手技を取得し、1年半の米国メイヨークリニック留学中は最先端の手法を勉強してきました。肩関節の鏡視下手術は進歩し続けている分野であり、より良い手術成績が得られるように新しい手法も加えながら、 また腱板再生や脱臼修復に関わる基礎研究を行ってきた経験から、より良い生物学的修復を求めながら鏡視下手術を行っています。

65歳以上の腱板広範囲断裂や変形性肩関節症に対してはリバース型人工肩関節置換術を積極的に行っています。平成26年に日本肩関節学会とヨーロッパ肩肘関節学会の交換留学生に選んでいただき、 ヨーロッパの8病院でこの新しい人工関節の長所と短所について勉強してきました。 令和2年末までに200例のリバース型人工関節置換術を行いました。これまでは治療困難であった患者さんが良くなる可能性が十分にあり、肩の疼痛や運動障害をあきらめていた方も肩関節外来を受診してください。

膝関節外科

外来診察は江口(火・水曜日)が担当しており、手術は月・木・金曜日に行っています。入院はほとんどが手術的治療を目的とした患者さんです。2019年の手術件数は年間約260例で、人工膝関節置換術127例、骨切り術15例、前十字靱帯再建術24例、半月板などの関節鏡視下手術30例などです。 変形性膝関節症などの慢性疾患から、半月板損傷や靱帯損傷などのスポーツ外傷、膝関節周囲骨折などの急性外傷等、すべての膝関節疾患の診療を行っています。 また、軟骨損傷を来した患者さんに対して、軟骨細胞を体外で培養して作成した自家培養軟骨を移植する自家培養軟骨細胞移植術(ジャック®)の施設認定を愛媛県で一番に取得し、いつでも手術可能になっています。 膝の痛みや不安定感等でお困りの患者さんは当科へお気軽にご相談ください。

手外科・肘関節外科

当院手・肘の外科の外来診療は梶原(日本手外科学会手外科専門医)(水、金)が担当しております。
2019年度は4月から3月末までの1年間に約590例の手・肘の手術を行っております。

手・肘の外科は正確な手術手技だけでなく、外固定の良し悪しや術後の後療法、患者さんへの指導と支援が予後を大きく左右します。また、保存治療においても神経ブロックや早期運動が可能な外固定方法を用い、良好かつ早期の機能回復を目指しています。引き続きの修練と患者さんの状態に応じてきめ細かく対応することで手・肘疾患の治療成績向上に努めて参りたいと思っております。

整形外科領域の中でも手・肘外科の守備範囲は広く、対象疾患は多岐にわたりますが概ね以下の通りです。

  • 肘関節のスポーツ外傷(離断性骨軟骨炎、靭帯損傷など)
  • 肘関節~手指の骨折および偽関節、靭帯損傷、腱損傷、末梢神経損傷
  • 手根管症候群、肘部管症候群、変形性肘関節症、手関節症、CM関節症などの慢性疾患
  • 組織欠損に対する局所皮弁やマイクロサージャリー(切断指再接着など)
  • デュプイトレン拘縮(症例によっては注射剤での治療も可能)、外傷性関節拘縮
  • 腱鞘炎(ばね指、ドゥ・ケルバン病など)
  • 感染症(骨髄炎・関節炎・腱鞘滑膜炎など)
  • 末梢神経障害

なお、急ぎの症例は外来日以外でも対応しますので遠慮なくご相談ください。