健診は研修のローテーションには入っておらず、研修医の皆さんにはなじみがあまりなく、地味で興味があまりわかないと感じている方もいらっしゃるかと思います。しかし、わが国においては今後高齢化社会を迎え、健康管理や予防医学の領域は、経済的にもまた社会の活力を持続させるためにも今後益々重要となると思われます。研究面においても、年間数千人レベルの対象者で、数年間継続して検討することが可能で、多数の症例を長期間追跡し、統計処理をして初めて見えてくることもあります。このように最先端の技術を用いなくてもアイデアと知的好奇心さえあれば、チャレンジすることはたくさんあります。
皆さんに少しでもこの領域に興味を持っていただければ幸いです。