当院整形外科ではこの度2023年8月から、変形性股関節症に対する人工股関節置換の手術において、ROSA ロボットシステム(手術用ナビゲーションユニット)(ジンマーバイオメット社製)を導入しました。本システムは愛媛県内では初の導入となります。
これまで医師の技術や経験に頼っていたインプラント設置をナビゲーション機能でアシストし、従来より安心・安全な手術が可能となります。これにより変形性股関節症で悩む患者さんに、満足度の高い診療が提供できることとなります。
ロボットの誘導により、高精度の臼蓋カップの角度と脚長をアシストし、ROSA® Hip を用いた人工関節の設置位置、設置角度は、従来の器械よりも正確で再現性の高いことが証明されています。
またリアルタイムのデータを提供し、術中に脚長とオフセットを評価し、ロボットの誘導により、高精度に臼蓋カップの設置角度と脚長をアシストします。
ROSA® Hip は、手術の効率性を維持するため、術者が従来行っていた最小侵襲手術(Minimally invasive surgery: MIS)である前方系アプローチが行えるようにカスタマイズされており、CTを用いた術前計画と術中X 線透視画像に基づいて計画どおり手術を行うことができます。