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治療方針

  • 消化器内科・消化器外科が協力して「胃腸センター」として治療を行っています。
  • ガイドラインに準拠した治療を行っており、内視鏡、CT、MRIなどの検査を行い、消化器内科医と、消化器外科医が共同で診断を行った上で、患者さんの状態に応じて内視鏡治療から手術・化学療法を用いた集学的治療まで、治療法の選択肢を提示しています。検査と治療の前には十分な説明を行い、治療方針の決定に際しては患者さんの自己決定権を尊重しています。
  • 早期胃がんに対しては、内視鏡的粘膜剥離術(ESD)もしくは、腹腔鏡下手術を導入し患者さんの身体に優しい治療の提供を目指しています。

治療内容

  • 早期胃がんに対しては、身体への負担が少なく、回復が早い腹腔鏡補助下幽門側胃切除(LADG)及び腹腔鏡下胃全摘術(LTG)を積極的に行っています。
  • 早期胃がんのなかで粘膜内がんは内視鏡的切除の適応とされています。消化器内科では以前より、精度の高い術前深達度診断を施行するとともに、内視鏡的切除術を積極的に施行してきましたが近年、特に内視鏡的粘膜剥離術(ESD)を導入、施行しています。ESDは従来の内視鏡的粘膜切除術(EMR)と比較して、より正確に、より大きな病変の切除が可能です。現在、ESDは早期胃がんに対する内視鏡的切除術の80%以上を占めており、症例数も増加傾向にあります。

<当院のがん治療 胃がんデータ(2021年症例)>

※1 症例区分「80:その他」を除いて集計

■男女の割合
■年齢の割合
■がんの診断、治療のため当院を受診した経路
■当院での「初回診断の有無と初回治療の有無」の組み合わせ
■詳細部位
■UICC TNM治療前ステージ<自施設診断および初回治療実施症例、癌種のみ>

※4
※5

  • *2018年診断症例の集計結果は「がん診療連携拠点病院院内がん登録2018年全国集計」に提出した院内がん登録データを用いています。
  • *2018年診断症例の集計結果は、2019年7月時点での登録されているデータを基にしています。
     資料:「がん登録でみる愛媛県のがん診療2020施設別集計(院内がん登録2018年診断症例より)」
  • *2018年診断症例の病期分類には、UICC TNM分類 第8版を使用しています。
  • *各集計表において、集計値が9以下の場合、「1~3」「4~6」「7~9」と値を表示しています。
  • *『がん診療連携拠点病院等 院内がん登録 標準登録様式』 2016年版および、2006年度修正版の項目の一部を収集。
     定義については、院内がん登録2016年全国集計の調査方法に準じる。
  •  
  • ※1 症例区分「80.その他」を除くについて
    症例区分「80.その他(2016年症例から)」は、セカンドオピニオンなどの診断や治療の区分に含まれない症例の事です。
    この区分を含めて集計を行うと施設間比較の可能性が損なわれるという理由で、基本的な集計対象から除外しています。
  • ※2 「紹介」の扱いについて
    「紹介」は、「他院からの紹介」「がん検診からの紹介」「健康診断からの紹介」「人間ドックからの紹介」の合計です。
    救急車で来院された例は「その他」に含まれます。
  • ※3 症例区分について
    診断のみ 自施設で診断したが、治療の施行は他施設へ紹介・依頼した場合。
    自施設診断・自施設初回治療開始 自施設で診断および初回治療に関する決定をし、腫瘍そのものへの治療を開始した場合。
    自施設診断・自施設初回治療継続 自施設で診断した後、他施設で初回治療が開始され、その後、自施設で初回治療の一部を実施した場合。
    他施設診断・自施設初回治療開始 他施設で診断された後、自施設を受診し、自施設で腫瘍そのものへの治療を開始した場合。
    他施設診断・自施設初回治療継続 他施設で診断した後、他施設で初回治療が開始され、その後、自施設で初回治療の一部を実施した場合。
    初回治療終了後 他施設で初回治療終了後に自施設を受診した場合。自施設受診後の治療の有無は問わない。
  • ※4 UICC TNM分類 第8版
    がんの病期と進展度を記載・分類する最新の国際基準が示されている。
    UICC(国際対がん連合)の監修のもと発刊された正式ガイド。
  • ※5 胃の0期は使用しないことが院内がん登録のルールで決められています。