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治療方針

  • 肝胆膵内科と肝胆膵外科とで協力して診療をしています。
  • 肝がん診療ガイドラインを基本としながら、可能な限り根治術を行っています。
    また根治術が不可能な状態の肝がんにも積極的に集学的な治療を試みています。
  • 肝がん根治術後は、原因となるB型・C型肝炎ウィルスに対して積極的に治療薬を導入し、それらを排除やコントロールをすることで、生存率や再発率の改善に努めています。

治療内容

  • 内科的な治療は、身体の負担が少ない経皮的焼灼術が治療の中心となっており、ラジオ波焼灼術とマイクロウェーブ焼灼術を導入し、患者さんの状態や腫瘍の状態を見極めてそれぞれの機器を使い分けています。経皮的焼灼術は全国的にも有数の症例数となっています。また、根治術が不可能な状態であれば、肝動脈塞栓術や免疫チェックポイント阻害薬と分子標的治療薬を中心とした全身化学療法の導入も積極的に行っています。
  • 肝胆膵領域の外科手術には高度な技術を要するものが多く含まれていることから、日本では日本肝胆膵外科学会により、“高難度の肝胆膵外科手術を安全に行い得る施設”が認定されています。当院は、四国で6施設、愛媛県下で3施設が認定されている肝胆膵外科高度技能専門医制度修練施設A(年間50症例以上の高難度肝胆膵外科手術数を施行している)の一つであります。
    手術をたくさん行う施設では、医師のみならず皆様の治療に携わるすべてのスタッフ(看護師、薬剤師、栄養士、リハビリなど)の経験値も高く、“チームの総合力”が手術時間の短縮や合併症率の減少、在院日数の短縮など、手術成績の向上につながっています。ただ手術件数が多いだけでなく、診療の質も十分に納得していただけるよう、スタッフ一同、日々研鑽を積んでいます。
    また低侵襲手術である腹腔鏡手術にも、『安全かつ根治』の原則を保った上で、患者さんのニーズに応えていけるよう積極的に取り組んでいます。

<当院のがん治療 肝がんデータ(2022年症例)>