採用情報
初期臨床研修医

救急医療・急性期医療・一般医療の3領域を、
確実に学べるのが何よりの魅力。
自分の進路を多様な経験の中で確認できます。

リハビリテーション科

1.診療科紹介

これまでの伝統的な医学では病気を治癒させること、そしてできるだけ延命をはかることが目標でした。もちろん、これは重要なことです。

しかし、忘れられていた大切なことがあります。それは患者さんのQOL(Quality of life、生活の質、命の質)です。どんな先端治療を行っても治らない病気がたくさんあります。病気が治らないとき、そして障害が残るとき、従来は『医学の限界』と考える傾向がありました。しかし、それは違います。障害に対するリハビリテーション治療を行うことによって、障害を最小限にでき、障害が残っても最大限のQOLを達成することができるはずです。

このようにQOLを重視しながら障害を治療する医学がリハビリテーション医学です。

2.指導スタッフ

指導責任者 田口浩之

3.一般目標(GIO)

本プログラムでは、初期研修医が必要とする最低限のリハビリテーション的知識、技術の習得を目標とする。

4.行動目標(SBO)

<知識>
 (1)リハビリテーションはQOLの医学であることを理解する。
 (2)廃用性症候群という概念と疾患を理解し、予防方法と治療方法について列挙できる。

<態度・習慣>
 (3)診察後、速やかにカルテに所見を詳しく記述する習慣ができる。
 (4)患者に親切な態度で接することができる。

<技能>
 (5)リハビリテーション的治療の実際を知り、療法士に的確な指示を出せる。
 (6)問診で患者のプライベートを聞き出すことができる。
 (7)リハビリテーション医学に必要な理学所見をとることができる。

5.方略(LS)

  1. 外来業務:外来、院内紹介患者の診察の場に立ち会い、指導医のもとでリハビリテーション科診療の基本を身に付ける。
  2. 病棟業務:入院患者に対して、指導医のもとで診察法、治療法を習得する。
  3. リハビリ治療:PT、OT、STの手技を習得する。
  4. カンファレンス:週1回多職種合同でカンファレンスを行い、チーム医療の推進を計っている。
    チーム医療の具体的方法を習得する。

6.評価

  1. 形成的評価:毎日
    上級医および指導医より、行動目標、経験目標(診察法・検査・手技、症状・病態・疾患)の各項目について、フィードバックを受ける。各ローテート終了時に、指導医から研修医、研修医自己評価、メディカルスタッフから研修医、研修医から指導医への評価を行い、総括的評価の指標とする。
  2. 総括的評価:各ローテート終了時および半年に一度
    各科ローテート中の評価表を半年に一度集計し、研修医の到達度を測定することとともに、研修システム全体の見直しを行う。研修医評価は、指導医による評価の会、研修管理委員会の全体討議を経て、個人面談の形で、直接研修医にフィードバックされる。