日本赤十字社 松山赤十字病院

研修プログラム

リハビリテーション科

 これまでの伝統的な医学では病気を治癒させること、そしてできるだけ延命をはかることが目標でした。もちろん、これは重要なことです。
 しかし、忘れられていた大切なことがあります。それは患者さんのQOL(Quality of life、生活の質、命の質)です。
 どんな先端治療を行っても治らない病気がたくさんあります。病気が治らないとき、そして障害が残るとき、従来は『医学の限界』と考える傾向がありました。しかし、それは違います。障害に対するリハビリテーション治療を行うことによって、障害を最小限にでき、障害が残っても最大限のQOLを達成することができるはずです。
 このようにQOLを重視しながら障害を治療する医学がリハビリテーション医学です。

指導責任者 田口 浩之

本プログラムでは、初期研修医が必要とする最低限のリハビリテーション的知識、技術の習得を目標とする。

 知識
(1)リハビリテーションはQOLの医学であることを理解する。
(2)廃用性症候群という概念と疾患を理解し、予防方法と治療方法について列挙できる。
 態度・習慣
(3)診察後、速やかにカルテに所見を詳しく記述する習慣ができる。
(4)患者に親切な態度で接することができる。
 技能
(5)リハビリテーション的治療の実際を知り、療法士に的確な指示を出せる。
(6)問診で患者のプライベートを聞き出すことができる。
(7)リハビリテーション医学に必要な理学所見をとることができる。

(1)外来業務:外来、院内紹介患者の診察の場に立ち会い、指導医のもとでリハビリテーション科診療の基本を身に付ける。
(2)病棟業務:入院患者に対して、指導医のもとで診察法、治療法を習得する。
(3)リハビリ治療:PT、OT、STの手技を習得する。
(4)カンファレンス:週1回多職種合同でカンファレンスを行い、チーム医療の推進を計っている。チーム医療の具体的方法を習得する。

(1)形成的評価:毎日
上級医および指導医より、行動目標、経験目標(診察法・検査・手技、症状・病態・疾患)の各項目について、フィードバックを受ける。各ローテート終了時に、指導医から研修医、研修医自己評価、メディカルスタッフから研修医、研修医から指導医への評価を行い、総括的評価の指標とする。

(2)総括的評価:各ローテート終了時および半年に一度
各科ローテート中の評価表を半年に一度集計し、研修医の到達度を測定することとともに、研修システム全体の見直しを行う。研修医評価は、指導医による評価の会、研修管理委員会の全体討議を経て、個人面談の形で、直接研修医にフィードバックされる。