日本赤十字社 松山赤十字病院

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診療情報

診療方針・理念

松山赤十字病院の基本理念・基本方針に基づき、産婦人科の基本方針として以下の3項目を設定しました。



1.産婦人科医療において、地域の方々に安心・安全・アメニティーを基本とした医療を提供します。 2.地域医療連携の中での医療支援のための産婦人科診療体制を充実します。 3.成育医療および内視鏡治療を中心とした専門的診療体制を推進します。



この基本方針に基づく方策設定のための新しいキーワードとして、安心・安全・アメニティーを掲げて以下のような具体策を実施中です。具体的な方策を、以下に示します。



1.松山赤十字病院成育医療センターを設立し、小児科・周産期および関連各科、地域の社会資源との協力体制の中での成育医療の展開 2.内視鏡下手術の質的および量的な推進 3.インフォームド・コンセントの充実とクリニカルパスの推進


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成育医療センター周産期部門について

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院内助産「まどんな」

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骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術
(Laparoscopic Sarco Colpopexy:LSC)を行っています

骨盤臓器脱とは?
女性の骨盤には子宮や腟、膀胱や直腸などの骨盤臓器があり骨盤底筋と呼ばれる筋肉によって常に支えられています。しかし、出産や加齢にともない骨盤底筋は徐々に弛んでくると子宮や膀胱、直腸が腟の内側から下がってきたり出てきたりしてしまいます。これが骨盤臓器脱という病気です。

骨盤臓器脱の症状は?
骨盤臓器脱になると最初は腟からピンポン球のようなものが出てくる感覚があり、徐々に増悪すると出血、排尿困難などの症状が出てきます。
正常 2度 4度

正常

2度

4度
 
治療法は?
治療法には保存療法と手術療法があります。
当科で行っている治療には以下のようなものがあります。

保存療法:骨盤底筋体操、ホルモン療法、漢方療法、ペッサリー
手術療法:子宮摘出術+腟形成術、腟閉鎖術、腹腔鏡下仙骨腟固定術

腹腔鏡下仙骨腟固定術とは?
腹腔鏡下仙骨腟固定術とは腹腔鏡手術で骨盤臓器脱を治療する新しい治療法です。腹部に1cm程度の穴を4カ所あけ、腹腔鏡のカメラや器械を使って子宮体部を切除して仙骨と腟を手術用のメッシュで固定してつり上げます。
腹腔鏡下仙骨腟固定術は再発率が低く、欧米では骨盤臓器脱の主要な治療法として広く行われています。当科でも2012年よりこの手術を行ってきましたが、2014年4月からはようやく日本でも保険適応となりました。


術後

骨盤臓器脱の治療は年齢や症状、ライフスタイルに応じて適した治療法を選択することが大切です。まずは担当医にお気軽にご相談ください。

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内視鏡手術(腹腔鏡/子宮鏡)の質的・量的推進

当科では平成7年より内視鏡下手術に取り組み始め、現在まで、その対象を不妊診断・治療、子宮外妊娠、卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮筋腫、初期子宮体癌と徐々に拡大しつつあります。過去3年間の開腹移行率が1/1203(0.08%)であったことより、婦人科良性疾患のほとんどが内視鏡治療が可能であると思われます。


1997年に年間51例で開始した腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡を含めた内視鏡下手術は徐々に増加しました。2018年は腹腔鏡340例、子宮鏡44例で、2007年から現在までの内視鏡手術の合計は4489例でした。

 

上図に示すように2018年の内視鏡下手術症例の内訳は良性卵巣腫瘍18.2%、子宮内膜症22.9%、子宮筋腫39.8%、子宮外妊娠6.2%でした。子宮体癌は0.8%でした。術中術後病理組織診断により組織型を確認後、開腹根治術、腹腔鏡下根治手術、術後癌化学療法を施行しております。
このように多岐にわたる疾患に対して、内視鏡下的治療戦略を展開しており今後もより侵襲の少ない外科的治療を患者さんに提供していきたいと考えております。

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インフォームド・コンセントの充実とクリニカルパスの推進

最近のメディア特にインターネットによる医療情報の氾濫ともいえる状況の中で患者さんに、当科の診療内容を、より正確に、より標準化された形で提供することを目的として、診療内容を明文化しインフォームド・コンセントを充実することとしました。現在、表1に示すような診療内容に関する承諾書類を作成しています。今後もさらに種類とその内容を充実させていく予定です。

クリニカルパスは、種々の疾患に対する医療サービスが提供者によりばらつくことを最小化し、施設内において均一な標準化された医療を提供するためのツールであります。すなわちクリニカルパスは時系列上にケアや治療の重要事項が整理され、全体の時間枠とケアや治療のアウトカムが明示されていることを基本としています。このようなパスの使用により、患者さんにより標準化した治療を提供し、バリアンスが発生した場合により迅速で適切な対応が可能となります。

 

表1 当科でのインフォームド・コンセント

1.前期妊婦健診における自費検査の内容と必要性
2.羊水穿刺と羊水染色体検査に関する承諾書
3.頚管縫縮術の有効性、合併症と当科での予後に関する説明
4.自己血輸血の有用性と副作用に関する説明
5.陣痛誘発ならびに促進分娩の利点と副作用に関する説明
6.帝王切開術の合併症に関する説明
7.帝王切開後経膣分娩(VBAC)に関する利点と欠点に関する説明
8.腹腔鏡下手術の利点と合併症に関する説明
9.子宮鏡下手術の利点と合併症に関する説明
10.癌化学療法(TJ)に関する効果、投与方法、副作用に関する説明

 

表2 現在、産婦人科で使用しているクリニカルパス

 
患者用
職員用
腹腔鏡下手術
膣式単純子宮全摘術
腹式単純子宮全摘術
正常産褥 -
帝王切開術
頚管縫縮術
子宮鏡下手術
癌化学療法
子宮頸部円錐切除術

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最後に

今後、産婦人科医療を取り巻く環境はますます厳しくなるものと思われます。
このような中でやはり医療の原点は患者さんの視線にあった治療の提供ということを考えながら、地道に日々の自己研鑽を積みながら患者さんの要望に応え、その治療の選択をサポートしていくことではないかと考えております。
そのためにも地域の連携の先生方のご協力を得ながら選ばれる松山赤十字病院産婦人科でありたいと思っております。
よろしくお願いします。

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学術関係

(1)学会発表
氏名
(発表者)
演題 学会名
(開催地)
発表月日
山口 真一郎
当院における子宮体癌治療について
愛媛産婦人科医会(松山)
2019/5
/18
片山 由大
子宮留膿腫が子宮穿孔し、緊急手術を要した一例
愛媛産婦人科医会(松山)
2019/5
/18
久保 絢美
当科での腹腔鏡下子宮全摘出術の10年間の統計
日本産科婦人科内視鏡学会(京都)
2019/9
/12
片山 由大
関節リウマチの治療中に施行したTLH後に骨盤内膿瘍を来した一例
日本産科婦人科内視鏡学会(京都)
2019/9
/13
横山 幹文
骨盤深部子宮内膜症手術後の神経因性膀胱を契機に心因性多飲/心因性尿閉となり膀胱瘻を設置した一例
日本産科婦人科内視鏡学会(京都)
2019/9
/13
山口 真一郎
内視鏡補助下腟式手術の有用性について
日本産科婦人科内視鏡学会(京都)
2019/9
/14
中島 京
子宮内膜症性囊胞破裂に対する手術療法と保存的療法の比較検討
四国産婦人科内視鏡手術研究会(徳島)
2019/10
/12
中島 京
子宮内膜症性囊胞破裂に対する手術療法と保存的療法の比較検討
日本女性医学学会(福岡)
2019/11
/2
中島 京
子宮峡部創部陥凹に発生した胎盤ポリープに対して子宮鏡手術を施行した一例
産婦人科医会(松山)
2019/11
/9
山口 真一郎
当院における腹腔鏡下子宮体癌手術について
日本内視鏡外科学会(横浜)
2019/12
/6
(2)講演
氏名
(発表者)
題名 講演名
(開催地)
発表月日
横山 幹文
妊娠中からの子育て支援体制をめざして
 ~今からの子育て支援に必要なこと~
松山市母子保健推進員養成講座(松山)
2019/10
/31

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