このページの内容

概要・スタッフ

概要

放射線治療は手術、化学療法に並ぶがん治療の三本柱のひとつです。放射線治療の対象はほぼ全身と広範囲にわたり、内科・外科をはじめ、様々な診療科と連携し治療を行っています。当院では2018年に治療機器を更新、定位照射や強度変調放射線照射(IMRT/VMAT)にも対応、高精度で低侵襲の放射線治療を行っています。この他、2008年より前立腺癌への密封小線源治療を行っており、こちらも快適な治療室となっています。また悪性リンパ腫へのRI標識抗体療法ほか全身照射も対応しています。

スタッフ
放射線治療専門医 1名
レジデント 1名
放射線治療品質管理士 3名
認定放射線治療専門技師 3名
医学物理士 1名

治療内容

  1. 中枢神経・頭頸部:原発/転移性脳腫瘍、眼窩腫瘍、甲状腺、咽喉頭がん、上顎がん、舌がん等
  2. 胸部:食道がん、肺がん、乳がん
  3. 腹部:肝がん、膵がん、直腸がん
  4. 血液腫瘍:悪性リンパ腫、骨髄腫
  5. 泌尿器・胚細胞腫瘍:前立腺がん、精巣がん
  6. その他:皮膚がん、骨転移/転移リンパ節などの緩和的照射
  • 放射線治療
    主に体の外から放射線(X線・電子線)をあてることで(=外照射)、がん細胞を縮小、消失させます。また、放射線を出す物質を埋め込み、目的のがんへ照射する方法(=組織内照射)や、骨転移巣や悪性リンパ腫においては放射性の薬剤を注射し、目的の部位へ結びついて放射線を照射する方法もあります。また、がん特有の痛みの緩和等、がんが引き起こす様々な症状を軽減するための緩和的放射線治療も積極的に実施しています。
  • がんに対する治療
    病気の具合によって、化学療法や手術に放射線治療を組み合わせた集学的治療をチーム医療のもと、安全に行っています。
    キャンサーボードをはじめ、各診療科・病棟スタッフと密接な連携をとり、個々の症例に応じた治療方針を検討しています。

治療実績

症例数内訳(部位別・根治及び緩和照射数)
  2020年 2021年 2022年 2023年
脳・脊髄 4 1 7 3
頭頸部(甲状腺を含む) 22 20 14 24
食道 9 14 9 14
肺・気管・縦隔 46 62 44 51
うち肺 33 57 32 45
乳腺 55 57 67 73
肝・胆・膵 9 9 17 16
胃・小腸・結腸・直腸 14 8 15 19
婦人科 3 4 0 5
泌尿器系 54 49 46 46
うち前立腺 50 46 39 42
(根治的外照射・内照射) 43・7 40・6 27・10 38.4
造血器リンパ系 31 26 25 28
皮膚・骨・軟部 2 4 7 5
その他(悪性) 0 1 4 3
良性 0 2 1 0
15歳以下の小児例 0 0 1 0
脳転移 11 24 14 20
骨転移 19 28 24 23
IMRT照射を実施した実人数(新患+再患) 78 73 79 87
定位(体幹部)照射を実施した実人数(新患+再患) 12 8 17 13
放射線治療部門の新規患者数(新患実人数) 249 257 256 287
放射線治療患者実人数(新患+再患) 266 295 282 313

 

放射線装置

リニアック室

リニアック室

放射線治療計画画像(肛門管癌症例)

密封小線源治療室

密封小線源治療室

密封小線源治療(刺入後イメージ)